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- 序章 (2/10) -
- マリアの提督日誌 -

○月○日

トーレスが久しぶりに家に来た。
彼が新しい商会に入ってから家に来るのは初めてだ。

トーレス「マリアお嬢様、お身体の方はいかがですかな?

相変わらず私の心配ばかりしている。
まぁ・・・ずっと家に閉じこもっているのだから、心配しちゃうよね。

トーレス「リスボンでランチが美味しい店を見つけましてな、 マリアお嬢様がお元気になられたら、是非一緒に食べに行きましょう。

トーレスは新しい商会に入ったのに、船団の話はしようとしなかった。

あの事故で私が海を恐怖に思ってしまっているのだろうと気を使っているのがわかる。

確かに・・・
海を恐怖に思っていないと言うと、それは嘘になる。
でも海を恐れる気持ちよりも、海が大好きだという気持ちの方が強い。


この気持ちは、あの事故に遭った今でも変わらない。

だから私は、トーレスに船団の話をするように促した。

私「トーレス、今の商会はどんな感じなの?
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