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- 序章 (3/10) -
- マリアの提督日誌 -

トーレスは少し驚いた様な表情を見せたけど、時間の許す限り、話を聞かせてくれた。




私が塞ぎ込んでいるのは、海に恐怖心を抱いたからだと思っている人が大半だ。

でも本当は違う。

あの大きな事故で、死者・行方不明者が出なかったのは不幸中の幸いだった。
でも、その後のアルメイダ商会の信用はガタ落ち。

アルメイダ商会の船団許可証も取り上げられてしまい、船は出せなくなってしまった。


そして、商会のクルー達が皆、離れていってしまった・・・。
何よりもそれが1番ショックだった。

私は海と同じくらい海の男達が大好きだった。
彼らの行動、筋肉質な体型、男達の友情、そして友情からさらに発展する気持ちの動向を観察するのがとても楽しみだったのに・・・!

もう一度男達と海へ出たい。
これが私の正直な気持ちだ。

でも、女を雇ってくれるところはなかなかない。


私は・・・これから何を楽しみに生きていけばよいのだろうか・・・。
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