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- 序章 (6/10) -
- マリアの提督日誌 -

それは海賊船だった。

クルーはさらに震え上がったようだけど、トーレスは藁にもすがる思いで海賊船に助けを求めた。

そして私達は海賊船に助けられた。




私達を助けた海賊のキャプテンは、その後すぐに足を洗い、トーレスと同じ貿易商会に入ったのだそうだ。


その私達の恩人である元海賊ルイス・バルディが、今日私の家に来た。

バルディを客室に通し、まず助けてくれたことに対し、礼を言い頭を下げた。
そして私はバルディにいくつか問いかけた。

私「何故私達を助けてくれたのですか?
バルディ「気まぐれだ。
それ以上の答えはなかった。

私「どうして海賊業から足を洗ったの?
バルディ「・・・・。
彼はその質問には答えなかった。

さらに、貿易商会の仕事内容や、提督達の様子を聞こうとした。
主に聞きたかったのは、提督達の話だったんだけど・・・その話になると、彼はあからさまに不機嫌な顔をした。

バルディ「あんたは海の仕事に興味を持っているようだが、 女が海に出るものではない。俺達の仕事を甘く見るな。
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